ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すカット技法は、何世紀にもわたって職人たちによって磨かれてきました。同じダイヤモンドでも、カットの違いによって輝き方や印象は大きく変わります。

千葉・稲毛のアキラジュエリーでは、最先端のANTWERP BRILLIANTカットをはじめ、世界各地で発展してきた様々なカット技法のダイヤモンドを取り扱っています。この記事では、それぞれのカット技法の特徴と魅力を詳しくご紹介します。

ダイヤモンドのカットとは?

ダイヤモンドの「カット」は、4C(カラット・カット・カラー・クラリティ)の中で唯一、人間の技術によって決まる要素です。原石の形状、結晶の向き、内包物の位置などを見極めながら、最も美しく輝くように設計・研磨されます。

カットの役割

ダイヤモンドに入った光を内部で反射させ、再び外に放出することで輝きを生み出します。カットの角度や比率が適切でないと、光が漏れてしまい、輝きが失われてしまいます。

ANTWERP BRILLIANT カット - アキラジュエリー取扱い

ANTWERP BRILLIANT(アントワープブリリアント)当店取扱い

ANTWERP BRILLIANT 1 2 3 1 2 3 クラウン (上部) パビリオン (下部) ガードル

ANTWERP BRILLIANTカットの構造(側面断面図)

ダイヤモンドの聖地・ベルギーのアントワープで生まれた最高峰のカット技法です。通常のラウンドブリリアントカットを超える精密さで、理想的な輝きを実現します。

ファセット数 58面(クラウン33面 + パビリオン25面)
特徴 最高水準の対称性と研磨技術
輝きの種類 ブリリアンス+ファイア+シンチレーション
向いている用途 婚約指輪、記念のジュエリー

ANTWERP BRILLIANTの特別な品質基準

全てのANTWERP BRILLIANTカットダイヤモンドは、以下の厳格な基準をクリアしています:

✓ カットグレード:Excellent以上
✓ 対称性(シンメトリー):Excellent
✓ 研磨状態(ポリッシュ):Excellent
✓ ハート&キューピッド(H&C)の完璧な出現

世界の主要カット技法

ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカットの構造

1919年にマルセル・トルコフスキーが数学的に理想的な比率を計算して生み出した、最も人気のあるカット技法です。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す「黄金比率」として、100年以上にわたり世界標準となっています。

ファセット数 58面(クラウン33面 + パビリオン25面)
誕生 1919年(マルセル・トルコフスキー)
市場シェア 全ダイヤモンドの約75%
特徴 光の反射効率が最も高い

プリンセスカット

プリンセスカットの構造

1960年代に開発された、正方形のモダンなカットです。シャープなラインとブリリアントカットに匹敵する輝きで、ラウンドブリリアントに次いで人気があります。現代的でエレガントな印象を与えます。

ファセット数 58〜76面(デザインにより変動)
形状 正方形(またはやや長方形)
誕生 1960年代
特徴 モダンでシャープな印象

エメラルドカット

エメラルドカットの構造

1500年代から存在する歴史あるカット技法。階段状のファセット(ステップカット)が特徴で、鏡のような透明感と落ち着いた輝きを生み出します。アール・デコ時代に大流行し、今も高級ジュエリーの定番として愛されています。

ファセット数 50〜58面(階段状配置)
形状 長方形(八角形の角)
誕生 1500年代
特徴 クラシックで上品な輝き

エメラルドカットの魅力

「ホールオブミラーズ(鏡の間)」と呼ばれる独特の光の効果が特徴。内部が透けて見えるため、クラリティの高いダイヤモンドで真価を発揮します。

オーバルカット

オーバルカットの構造

1960年代にラザール・キャプランによって開発された楕円形のカット。ラウンドブリリアントの輝きを保ちながら、より大きく見える視覚効果があります。指を長く美しく見せる効果も人気の理由です。

ファセット数 56〜58面
形状 楕円形
開発者 ラザール・キャプラン(1960年代)
特徴 指を長く見せる効果

マーキースカット

マーキースカットの構造

18世紀、フランス国王ルイ15世が愛人ポンパドゥール侯爵夫人の笑顔を形にしたとされる、ロマンティックな伝説を持つカット。両端が尖った独特のフォルムで、指を最も長く美しく見せる効果があります。

ファセット数 58面
形状 両端が尖った楕円形(ボート型)
誕生 18世紀(フランス)
特徴 最もエレガントなシルエット

マーキースカットの由来

「Marquise(マーキース)」とはフランス語で「侯爵夫人」の意味。ルイ15世が愛人の笑顔の形をダイヤモンドに求めたという、ロマンティックなエピソードが残されています。

ペアシェイプカット

ペアシェイプカットの構造

「涙のしずく」や「洋梨」とも呼ばれる、ロマンティックなカット。片方が丸く、もう片方が尖っている独特の形状で、ペンダントやイヤリングに特に人気があります。優雅で女性らしい印象を与えます。

ファセット数 58面
形状 洋梨型(涙のしずく型)
誕生 15世紀
特徴 優雅で女性らしい

クッションカット

クッションカットの構造

19世紀に人気を博した「オールドマインカット」を現代風にアレンジしたカット。角が丸い正方形または長方形で、柔らかく温かみのある輝きが特徴です。アンティーク調のジュエリーによく使われます。

ファセット数 58〜64面
形状 角丸の正方形または長方形
起源 19世紀のオールドマインカット
特徴 柔らかく温かみのある輝き

アッシャーカット

アッシャーカットの構造

1902年にオランダのアッシャー兄弟によって開発された、正方形のステップカット。エメラルドカットの正方形版で、深い輝きと幾何学的な美しさを持ちます。アール・デコ期に大流行し、近年再び注目を集めています。

ファセット数 58面(オリジナルは50面)
形状 正方形の八角形
開発者 アッシャー兄弟(1902年)
特徴 幾何学的で深い輝き

アッシャーカットの歴史

世界最大のダイヤモンド「カリナン」のカットを手がけたアッシャー兄弟が開発。アール・デコ期を代表するカットとして、建築的で洗練されたデザインが特徴です。

ハートシェイプカット

ハートシェイプカットの構造

愛の象徴として最もロマンティックなカット。完璧なハート型を作り出すには高度な技術が必要で、左右の対称性が美しさの鍵となります。特別な贈り物として人気があります。

ファセット数 59面
形状 ハート型
起源 15世紀(完成は20世紀)
特徴 愛の象徴、ロマンティック

カット技法の比較表

カット名 輝きの強さ 特徴 おすすめの用途
ANTWERP BRILLIANT ★★★★★ 最高水準の精密カット 婚約指輪、記念ジュエリー
ラウンドブリリアント ★★★★★ 最も人気、万能 すべてのジュエリー
プリンセス ★★★★☆ モダン、シャープ 婚約指輪、ピアス
エメラルド ★★★☆☆ 上品、鏡のような輝き 高級ジュエリー
オーバル ★★★★☆ 指を長く見せる 指輪、ペンダント
マーキース ★★★★☆ エレガント、存在感大 指輪、ペンダント
ペアシェイプ ★★★★☆ 優雅、女性らしい ペンダント、ピアス
クッション ★★★☆☆ 温かみ、アンティーク調 指輪、ペンダント
アッシャー ★★★☆☆ 幾何学的、深い輝き アールデコ風ジュエリー
ハートシェイプ ★★★★☆ ロマンティック ペンダント、特別な贈り物

カットで変わる輝きの種類

ダイヤモンドの輝きには、主に3つの種類があります:

ブリリアンス(Brilliance) ダイヤモンド内部からの白い輝き。光の反射によって生まれる明るさのこと。
ファイア(Fire) 虹色の閃光。光の分散によって生まれる色の輝き。プリズム効果とも呼ばれます。
シンチレーション(Scintillation) ダイヤモンドが動いたときに見える、きらめきや輝きのパターン。

カット別の輝きの特徴

ブリリアントカット系(ラウンド、オーバル、マーキース等):3つの輝きすべてが強く、最も華やか
ステップカット系(エメラルド、アッシャー):ブリリアンスが強調され、上品で落ち着いた輝き
ミックスカット系(クッション、プリンセス):両方の特徴を持ち、バランスの良い輝き

あなたに最適なカットの選び方

用途で選ぶ

婚約指輪:ラウンドブリリアント、ANTWERP BRILLIANT、プリンセス
ペンダント:ペアシェイプ、ハートシェイプ、オーバル
ピアス:ラウンド、プリンセス、アッシャー
記念ジュエリー:エメラルド、クッション、ANTWERP BRILLIANT

好みのスタイルで選ぶ

クラシック派:ラウンドブリリアント、エメラルド
モダン派:プリンセス、アッシャー
ロマンティック派:ハートシェイプ、ペアシェイプ
個性派:マーキース、クッション

指の形で選ぶ

細い指:ラウンド、プリンセス、アッシャー
短い指:オーバル、マーキース、ペアシェイプ(縦長効果)
太い指:エメラルド、オーバル、クッション
長い指:どのカットでも似合います

アキラジュエリーでのカット選びサポート

千葉・稲毛のアキラジュエリーでは、豊富な種類のカットをご用意しています。お客様のお好み、用途、予算に合わせて、最適なカットをご提案させていただきます。

ANTWERP BRILLIANTカットをはじめ、すべてのカット技法について、実物をご覧いただきながら専門スタッフが詳しくご説明いたします。輝きの違いを実際に見比べていただくことで、より納得のいくダイヤモンド選びが可能です。

まとめ:カットで変わるダイヤモンドの個性

同じダイヤモンドでも、カット技法によって全く異なる表情を見せます。最も輝きが強いのはラウンドブリリアントとANTWERP BRILLIANTですが、エメラルドカットの上品な輝きや、ハートシェイプの可愛らしさなど、それぞれに唯一無二の魅力があります。

大切なのは、数値だけでなく、実際にご自身の目で見て、心が動くダイヤモンドを選ぶこと。アキラジュエリーでは、世界各地で発展してきた様々なカット技法のダイヤモンドを取り揃え、お客様の「運命の一粒」との出会いをお手伝いしています。

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様々なカット技法のダイヤモンドを豊富に取り揃えています。

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